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You-us レク講師の活動報告ブログ

『臨床美術』~暖流と寒流、カレンダーにのせて~

アート
教室名 : 臨床美術 (月1回開催)
実施施設:ツクイ多摩センター様(デイサービス、多摩市)
開催日:2016年12月19日月曜日
レク講師:伊與田先生

「臨床美術」とは、独自のアートプログラムに沿った創作活動を通じて認知症の
症状改善を目的として開発されました。
医療・美術・福祉の壁を超えたアプローチが特徴です。
では、講師の伊與田先生の活動レポートをご紹介します。
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●本日やった内容
「暖流と寒流のカレンダー」
暖流と寒流、二つの流れがぶつかり、混ざり合う様子をオイルパステルで表現し、
墨で「バチック」と言われる技法を体験します。偶然生まれた線や色の面白さ、
重なり合う色の美しさを楽しみました。
*「バチック」とは、はじき絵とも呼ばれる絵画技法で、画用紙にクレヨンや油性絵の具、
ロウなどで描いた上に、薄くした水彩絵の具や薄墨などを置き、水分をはじいた
色合いや効果を得る絵画技法
臨床美術 臨床美術 臨床美術

●当日の感想
暖流役と寒流役に別れてペアで描き始めるのですか、それを理解してもらえず
急遽一人二役で描いて頂くことにしました。次は、描いた紙を手でちぎる事が
嫌な方もいらして、ちぎらずそのままの方、お魚に見えてきた形をハサミで
切られた方もいらっしゃいました。それでも、仕上ったカレンダーを見て、
皆さん納得した絵顔でサインを入れて下さいました。
バッチックも楽しかったとおっしゃって下さいました。
自分の力のなさも反省しつつも、皆さんの笑顔で救われます。
臨床美術 臨床美術 臨床美術
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参加者様の気持ちを汲み取りつつ、レクを進めてくださった様子が目に浮かびます。
出来上がった作品はお魚(クジラ?)のようだったり、暖流と寒流の様子がきれいに
出ていたりと、それぞれ面白い作品に仕上がったようです。 (三原)