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You-us レク講師の活動報告ブログ

『臨床美術』~粘土細工?いえいえこれは絵画です!~

アート
『臨床美術』~粘土細工?いえいえこれは絵画です!~

教室名 : 臨床美術 (月1回開催)
実施施設:多摩市内のデイサービス 様
開催日:2016年6月20日月曜日
レク講師:伊與田先生

「臨床美術」とは、独自のアートプログラムに沿った創作活動を通じて認知症の
症状改善を目的として開発されました。
医療・美術・福祉の壁を超えたアプローチが特徴です。
では、講師の伊與田先生の活動レポートをご紹介します。
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●本日やった内容
「粘土で描く」
伸びが良く、柔らかいが手に付きにくいクレイ粘土をちぎり、指で押したり、伸ばしたりしながら触感的に絵を描くことを楽しみます。
食用色素で着色することで、指で描いた粘土の痕跡、凹凸感が浮かび上がり面白い作品が仕上がります。
臨床美術臨床美術

●参加者さんの感想
「子供の頃粘土で遊ばれましたか?」とお聞きすると「もっとベトベトしていて手に付いたし色も白ではなかったわ」「この粘土は
とても触り心地がいいわ」「すごく伸びて面白い」と皆さん子供の頃を思い出し、クレイ粘土の感触を楽しんで下さっているご様子でした。
「何にするか考えなければ」とおっしゃりながら指先で細かい作業をこなし制作された方も、直ぐに集中し制作された方も、
作品をご覧になった利用者様から「きれいね」「ステキ」と褒められと「ありがとう」と満足げな笑顔を返してらっしゃいました。
臨床美術   臨床美術

●講師の感想
娘さんが参加を申し込んで下さっている方がほとんどのようです。「何もできないよ」と毎回乗り気でないご様子の男性も
「娘が申し込んだんだから」とおっしゃいます。その度に「大丈夫ですよ」と制作を促すと静かにゆっくりと描き始められます。
「ステキに出来上がりましたね」と申し上げると最後にはいつも笑顔になって下さるので、参加を申し込んで下さった
娘さんの為にも作品を仕上げて持ち帰って欲しいと思うのです。
臨床美術
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指先の感覚を感じながらの作業はいい刺激になるようですね。
カラフルな粘土の作品はさながら絵画のようで、まさに『粘土で描く』を表しています。
娘さんへの素敵なプレゼントとなりましたね。 (三原)