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You-us レク講師の活動報告ブログ

『臨床美術』~思い出の花火~

アート
教室名 : 臨床美術 (月1回開催)
実施施設:ツクイ多摩センター 様(多摩市、デイサービス)
開催日:2016年8月15日月曜日
レク講師:伊與田先生

「臨床美術」とは、独自のアートプログラムに沿った創作活動を通じて認知症の
症状改善を目的として開発されました。医療・美術・福祉の壁を超えたアプローチが特徴です。
では、講師の伊與田先生の活動レポートをご紹介します。
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●本日やった内容
「花火のガラス絵」
記憶の中の花火の一瞬のきらめきと光の余韻をガラス絵特有の色の重なりやスクラッチで楽しみます。
ガラス絵には裏から描き、表が完成作品という面白さもあります。
臨床美術臨床美術 臨床美術

●当日の感想
いつもあまりお話にならない方ですが、今回のプログラムが「花火のガラス絵」でしたので、
多摩川のお近くにお住まいなこと、引っ越して来られてから数回多摩川の花火を見に行ったこと、
今年は行かなかったことなど、「花火は綺麗だね」と思い出を語ってくださいました。
臨床美術

前回から参加された方が治療のため遅れて来られるとはお聞きしていたのですが、その後、
副作用が出てしまったとのこと、看護師さんが「もう少し待っていただけかすか?何時まで大丈夫でしょうか?
ご本人が参加をご希望なので」と言って来られたので、「大丈夫ですよ。お待ちしていますから」と答え、
間のなくすると看護師さんに車椅子を引かれていらっしゃいました。少し顔色が悪い感じで心配しましたが、
お薬も効いてこられたのか描いているうちにどんどん元気になられ、力強いタッチで描かれていきました。
臨床美術  臨床美術

周りの方から「きれい」「ステキ!」と言われ「やれてよかった。楽しかったわ」とおっしゃられたので、
「御待ちした甲斐がありました」と申し上げると本当に嬉しそうに微笑んで下さり、私も充実した気持ちにさせて頂きました。」

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華やかな打ち上げ花火も、ほんのり儚い線香花火も、夏の花火は世代を超えて目にも心にも響きますね。
参加者さんと講師の先生心を通わせながら、温かい時間の中で作品を仕上げていった様子が伝わってきます。 (三原)