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You-us レク講師の活動報告ブログ

『臨床美術』~おいしそうなイチゴはいかがですか~

アート
教室名 : 臨床美術 (月1回開催)
実施施設:多摩市内のデイサービス 様
開催日:2016年3月21日月曜日
レク講師:伊與田先生

 「臨床美術」とは、独自のアートプログラムに沿った創作活動を通じて認知症の症状改善を目的として開発されました。
医療・美術・福祉の壁を超えたアプローチが特徴です。
では、講師の伊與田先生の活動レポートをご紹介します。
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●本日やった内容
イチゴは実際に食べて頂き「味や香り」「触感」「重さや形」を感じてイチゴのみずみずしさを描いて頂きます。
残念ながら今回、生ものを召し上がれない方が1名いらっしゃいました。

臨床美術

●参加者さんの感想 

 今回は、見学に来られた方が1名参加して下さいました。

娘さんも見学して下さり、御本人は「少し長が細すぎたかしら?色が薄かったかしら?」とおっしゃりながらも楽しそうで満足されたご様子。
娘さんはお母様の作品に驚き「いいわよ~!」と嬉しそうにされ、臨床美術にご興味を持って頂けたようで何度もお礼を言って下さいました。

イチゴそのものを水彩紙になすりつけ描き出され、独創的なイチゴの作品を仕上げられた参加者様

「良く分からないな」
「今日は描きたくないの」
とおっしゃられていた参加者様も作品が出来上がり

臨床美術 臨床美術

「イチゴの感じ伝わってきますよ」と申し上げると
「そうかなぁ」と笑顔を見せて下さり、6名全員が作品を完成する事が出来ました。

臨床美術


●講師の感想
参加者様の状態は現場に行かないと分からないこともありますが、経験を積み重ね対応していくことが大事だと改めて実感。
与えられた物を描くのが嫌な方1名、眠ってしまう方2名と参加者様どなたにも選んだプログラムが合うとは限りませんが、何度もお声かけをし、時間が許す限りお待ちして、参加者様全員に完成作品をお持ち帰り頂きたいと思うのです。

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食べ親しんでいたイチゴをみなさん、美味しそうに自由に描かれています。
昔、家族でほおばりながら食べた記憶も蘇ることもあったのでしょうか?
思い出とともに自由に画風を楽しまれ笑顔の様子がうかがえる今回の活動レポートです。(伊藤)