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You-us レク講師の活動報告ブログ

『臨床美術』~咲き誇れ、私の桜~

アート
教室名 : 臨床美術 (月1回開催)
実施施設:多摩市内のデイサービス 様
開催日:2016年4月18日月曜日
レク講師:伊與田先生

「臨床美術」とは、独自のアートプログラムに沿った創作活動を通じて認知症の
症状改善を目的として開発されました。
医療・美術・福祉の壁を超えたアプローチが特徴です。
では、講師の伊與田先生の活動レポートをご紹介します。
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●本日やった内容
「満開の桜」
長い年月をかけて作られた古木の自然の造形を味わいながら美しい桜を描き、屏風仕立
にして飾れるように仕上げます。

臨床美術

●参加者さんの感想
初めての参加者様が1名いらっしゃり、写真や参考作品をご覧になって「私には描けないわ」
「どうやって描くの?」と戸惑っていらっしゃるご様子でしたが、他の参加者様同様、
幹をクリア―されたら「このくらいでやめておこうかしら?」「描き過ぎたかしら?」とおっしゃり
ながらも手が止まらず楽しそうに描いていらっしゃいました。
出来上がった作品を屏風にして並べると土手に咲いた桜のようで「ステキ!」「きれい~!」
と笑顔が溢れました。
臨床美術

●講師の感想
長い年月咲き続けたであろう桜の写真を見てお話ししながらスタート。
古木をイメージし墨で刷毛を使って大胆に幹から描き始めるのですが、皆さん躊躇してなかなか
手が動きません。思い切って幹を描いた後はスポンジでスタンピングしたり、筆で描き足したり、
どんどん桜を咲かせていかれました。

臨床美術

大きく描かれた方はまさに堂々とした満開の桜、小さく描かれた方は
余白に春の空気や風の流れも感じられる作品になり、両端に深緑のテープを貼ると
画面が引き締まって更に素敵になりました。

臨床美術
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桜はやはり日本人にとって特別な気がします。
幼いころから毎年眺めてきた、桜にまつわる様々な思い出が浮かんだでしょうか。
お一人お一人なりの桜が咲き誇った素敵な作品となったようです。 (三原)